ギブソンのギターといえば、長年多くのプレイヤーに愛されてきた定番ブランドです。ただ「品質が落ちた」という声も昔から聞かれます。いつ頃から問題が顕在化したのか、歴史を振り返りながら2025年現在の状況まで整理してみます。
ノーリン買収から始まった変化
1969年にノーリン社がギブソンを買収した頃から、製造体制に大きな変化が訪れました。コスト削減や自動化を進めた結果、木材の選定や組み立て精度にばらつきが出やすくなったといわれています。1970年代後半から1980年代初頭にかけて、その傾向が目立ち始めたようです。
実際に当時の個体を手に取ってみると、塗装のムラやネックの反り、電子部品のノイズといった指摘が残っています。量産を優先した影響が、徐々に表面化していった形です。
1990年代が最も厳しい時期だった理由
多くのプレイヤーが「暗黒期」と呼ぶのが1990年代です。安価な木材の使用や塗装の仕上げムラ、フレットワークの粗さなどが指摘され、全体的な品質が低下した時期とされています。実際に中古市場でこの時代のギターを探すと、状態の良い個体が少なく感じる人も多いようです。
ただし、すべてが悪いわけではなく、個体差が大きかった点も特徴です。良いものは良いけれど、当たり外れが激しかった印象です。
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→ サウンドハウスで在庫・価格を確認2018年以降の新体制と改善の兆し
2018年に連邦倒産法を申請した後、2019年に新オーナー体制が始まりました。このタイミングからQC(品質管理)が強化されたという声が増えています。Redditなどの海外フォーラムでも、2022〜2023年以降の現行品について「以前より安定している」という評価が見られます。
とはいえ、完全に問題がなくなったわけではありません。製造工程の改善が進む一方で、依然として個体差は残っています。

2025年日本市場のリアルな声
日本では山野楽器が代理店だった時代に、厳格な検品が行われていたといいます。その結果、B級品が市場に出回りにくかったそうです。現在は直接輸入が増え、個体差が激しくなったという指摘が目立ちます。2025年4月には、楽器店で現行のレスポールSTDを複数チェックしたところ、指板インレイが大きく右寄りになっている個体が検品を通過して出荷されていた事例も報告されています。
日本ユーザーからは「自分の目でしっかり見て選ぶ必要がある」という声が多数聞かれます。動画で音を確認するだけでなく、実機を試奏して細部までチェックする姿勢が大切です。

購入時に確認したいポイント
現行品を選ぶ際は、まずネックの反りやフレットの高さを指で触って確認します。次にインレイの位置が中央揃いになっているか、塗装の仕上がりにムラがないかを目視でチェック。電子部品については実際に鳴らしてノイズの有無を確かめると安心です。
中古を選ぶ場合は、製造年を調べて暗黒期の個体を避けるのも一つの手。良い状態のものは今でも十分に魅力的な音を出してくれます。
まとめ
ギブソンの品質低下はノーリン時代に端を発し、1990年代に最も顕著になりました。2019年以降は改善の方向に進んでいますが、日本市場では個体選びの目利きが依然として重要です。実際に店頭で試奏しながら、自分に合った一本を見つけてみてください。

