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ギターDIY

レスポールのネックが折れたのを自分で修理!~ネック折れのDIY方法を解説~

先日、レスポール・ジュニア・スペシャル(96年製)のネックが折れたので自分で直してみました。

以前書いた記事↓で「折れても大丈夫、いや、むしろいいんだ!」と書いたので、レスポールが「じゃあ、折れてやる!」と思ったのでしょうか・・・。

ギターネック折れ
ネックが折れたレスポールの音は大丈夫なの?演奏性は?修理をすべき?中古楽器屋やオークションなどで「ネック補修跡有り」や「ネック補修歴有り」といったレスポールを見かけます。私はネックを折った経験はないです...

こんなに簡単に折れるの?

部屋の高い所にかかっているハンガーからコートを取った瞬間、下の方から「パン」と乾いた音がしたので、足元を見てみたら、スタンドに立てかけていたレスポール・ジュニア・スペシャルが床に倒れていました。

パン」という小さい音だったので被害はそれほどないと思い、「あー、そうだ、ここに置いたのを忘れてた」という程度だったのですが、床に伏せてあるギターを拾ってびっくり!

なんと、ネックが折れていたのです!!(T T)

先々月に、J45のトップが合われる事件がありましたが、その時は静かな部屋で突然「バッキーン!」とポルターガイストのような音がしたので、それと比べると全く違う感じ。。

落ち着け~落ち着け~と、言い聞かせながらググる

個人のブログや修理工場のHPを見ると、皆さん結構折れてますね。噂には聞いていましたが、ほとんどギブソンです。ヤフオクにも沢山転がっています。中でもジュニアが一番多いようです(笑)。 柔らかいマホガニーを使っているのと重量がある事から折れやすいのかもしれません。

ギター工房で修理をしてもらうと、塗装無しで2-3万円。塗装すると5-8万円と書かれています。

これって、購入価格とほぼ同じですよね。一点もののビンテージや死ぬまで愛する一本という事ならわかりますが、市場価格10万円程度のギターにこの料金は払えるものかと思ってしまいます。(あ、工賃からすれば妥当な額です。工房を批判しているわけではなりません)

二度とジュニアは買うものか…」と思いつつ、更に調査を進めました。

出した結論は「自分で直す」です。そして、「見た目の完成度は求めず、元のように演奏ができればいい。」という事にしました。

ネック折れDIYの方法

1.パーツを外す
2.余分な汚れや木くずを落とす
3.湿度を保つ
4.クランプの準備と練習をする
5.タイトボンドを薄める
6.タイトボンドを注射器でたっぷり流し込む
7.クランプする
8.36時間放置する
9.水拭きする
10.弦を張ってチェック

ネックの折れ方によりますが、真っ二つに割れてしまったり、破損部分がペグや指板に至っていたり、複雑に破損しているものは、この方法に当てはまりません。接ぎ木をするか自信が無い場合は工房に頼みましょう。

用意するもの

用意するものは、タイトボンドと、クランパ、そして工業用注射器です。この三点セットはamazonでお勧めしてきますので、皆さん愛用しているようですね。

タイトボンドは、アメリカ製の木工用ボンドの王様です。一家に一つです。ギターに限らず、家具などの修復に使えますので買って損はありません。

フランクリン タイトボンド 4オンス(130g)

クランパは無いとダメです。百科事典を錘にして・・・なんて甘っちょろい方法では復元できません。私の場合はこれ↓一つで十分でした。

ストロングツール(Strong TooL) パワーFクランプ 200mm 14414

注射器はあると便利です。amazonで購入する場合、封筒で送られてくる場合があるので、事前に家族に説明しておいた方がいいでしょうw

ほかに、ボンド希釈用の瓶(ペットボトル)、あて木とクッキングシート、ティッシュも用意してください。

下ごしらえ

まずは、弦やトラスロッドの蓋、ペグなどのパーツを外しておきます。木くずや汚れをハケなどで落としておきます。冬は乾燥しているので、なるべく湿度を保った状態の方がいいです。

次に、クランプの練習をします。これをしておかないと、ボンドを注入した後に慌てます。特に、ボンドがボタボタと垂れてきて慌ててしまうので、クランプのやり方とギターの置き方(立てて行うのか、寝かせて行うのかなど)を練習しておくと本番で慌てません

クッキングシートはセロテープが思うように接着できなかったのでてこずりました。こういう事も練習していないと分かりません。

▲練習の風景

ボンドを注入!

 

タイトボンドは水性ですので、水で薄める事ができます。水で薄めた方が隙間なく木部全体にいきわたります。

大体コンポタージュ位に薄めます。比率としてはボンド100:水50位でしょうか。なんとなくでOKです。

いよいよ、ボンドの注入です。注射器を使ってまんべんなく注入します。

▲あふれでてもOK。けちらず気にせずガンガン投入します。

 

クランプ

クランプします。練習通りにやりましたがクッキングシートが剥がれました。。

隙間やずれが無い事を何度も確認しましょう。この時点で少しでも隙間が空いていたり、ずれていたりしたら修復不可能です。

▲私はこれに、少しおもりをぶら下げました。

 

約2日間放置

36時間後、ゆっくりクランパを外します。

※ブログの先輩方は24時間でOKと書かれていましたが、私はチキンなので1.5倍寝かせました。。

 

▲見事にくっついています。叩いても少し捻じ曲げてもびくともしません。

 

▲水を固く絞った布で拭けば綺麗になります。

 

▲どうでしょうか?見事にネックが修復できました!

塗装の必要は全くありません(折れ方がラッキーだったのかも)

 

ネック折れDIYのまとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

2週間位スタンドに立てかけて、時々演奏していますが、チューニングも狂わず今迄の状態となんら変わりません

若干の費用と手間はかかりましたが、このギターにより愛着が湧き、もっと大事にしなきゃと思いました。

改めて…. レスポール最高!!

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