フジゲン レスポールスペシャルは、国産ギターのP-90モデルとして根強い人気があります。Epiphone Japanの2006年製と現行のFGN Neo Classicシリーズを比較しながら、実際の演奏性や音の特徴を整理してみました。
Epiphone Japan Les Paul Special ’06 TV Yellowの特徴
2006年頃のEpiphone Japan Les Paul Specialは、フジゲンで製造されたモデルです。シリアルナンバーに「F」が入るのが目印で、P-90ピックアップを2基搭載し、ラップアラウンドブリッジのシンプルな構成が特徴です。TV Yellowのカラーリングは当時の日本製らしい鮮やかな黄色で、軽めのボディが手に馴染みやすいです。
実際に弾いてみると、ネックのグリップは日本人向けに細めに仕上げられており、押弦の抵抗が少なく長時間演奏しても疲れにくい印象です。フレットエッジの処理も丁寧で、ポジション移動がスムーズ。2002年以降に導入されたフジゲンの湾曲フレット技術により、ナット側からボディ側にかけて徐々に幅が広がる形状が、コードワークやソロの両方で弾きやすさを支えています。
P-90のサウンドは中域に厚みがあり、クリーンでは甘いブルーストーン、歪ませるとガッツのあるロックンロール向きのキャラクターが出ます。ただしゲインを上げるとノイズが目立つ点はP-90の特性として覚えておくと良いでしょう。
現行FGN Neo Classic NLS110RMPとの違い
一方で現行のFGN Neo Classic NLS110RMPは、アンティークゴールドのP-90タイプを搭載したマホガニーボディ・セットネック仕様です。Epiphone Japan時代とはボディ材やフィニッシュが異なり、より本格的なレスポールらしい重量感とレスポンスが感じられます。公式サイトでもNLSシリーズはP-90モデルとしてラインナップされており、ネックシェイプや塗装のクオリティはさらに洗練されています。
2006年モデルと比べてみると、NLS110RMPの方がネック接合部の安定性が高く、ハイポジションでの音の抜けが良くなったように思います。湾曲フレット技術は引き継がれており、指板のR形状も同様に弾きやすさを重視した設計です。TV Yellowのようなレトロカラーではなく落ち着いたアンティークゴールドが、現代の好みに合っている点も違いの一つです。
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Gibsonの正規Les Paul Specialと比べると、フジゲン製は工業製品としての完成度が高く、個体差が少ないのが強みです。Gibsonは木材の選定や仕上げに職人らしい揺らぎがあり、それが独特の「味」になる一方で、フジゲン製は誰が弾いても安定した演奏性を発揮します。P-90のトーンも中域の太さは共通していますが、日本製の方がクリアで扱いやすいと感じるプレイヤーが多いようです。
中古市場の価格推移と選び方のポイント
DigiMartなどの相場を見ると、2006年製Epiphone Japanモデルは状態の良い個体で10万円前後から取引されることが多く、NLS110RMPの新品価格は20万円台前半が目安です。予算や好みのフィニッシュで選ぶと良いでしょう。試奏できる機会があれば、ネックの太さやP-90の出力バランスを直接確認するのがおすすめです。
まとめ
フジゲン製のレスポールスペシャルは、Epiphone Japan時代も現行NLSシリーズも、P-90らしい太いトーンと精密な作りで長く楽しめる一本です。Gibson正規品との違いを理解した上で、自分に合ったモデルを選んでみてください。

