ライブ・スタジオでの音抜け対策はこれだ!
「ギターの音、大きすぎない?」
バンドのリハーサルやライブで、こんなふうに言われたことはありませんか?
私もよく言われました。でも、自分ではあまり聴こえていないし、録音を聴いても観客に届いていないこともあるんですよね。
実際には音圧はあるのに、高音が抜けていない。そんな不思議な現象、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
この原因、意外にもアンプの“置き方”かもしれません。
そこで今回は、音の通り道を整えてくれるアイテム「K&M 28130 ギターアンプスタンド」を紹介します。
音が大きいのに抜けていない…どういうこと?
ギターアンプのスピーカーは、特に高音域で指向性が強く、前にしか飛ばない性質があります。
そのため、スピーカーの真正面にいる観客には音が届いていても、ギタリスト本人や横に立っているバンドメンバーには意外と聴こえていない、ということが起きます。
その結果、聴こえないからと音量を上げると、観客には「うるさい」、でも自分には「まだ足りない」というズレが生まれるのです。
これは、単純に音量の問題ではなく、音の「向き」や「高さ」が合っていないことが大きな原因です。
K&M 28130ってどんなアンプスタンド?
K&M(ケーアンドエム)28130は、ドイツ製のシンプルかつ堅牢なアンプスタンドです。
高さや角度を調整でき、スピーカーの向きを耳の高さに合わせることができます。
特にコンボアンプのように、スピーカーが低い位置にあるタイプでは、スタンドに乗せるだけで音の抜け方がガラッと変わります。
折りたたみ式なので、持ち運びにも便利。ライブやスタジオへの持ち込みも手軽です。
【サウンドハウスの公式サイトはこちらをクリック】ライブ・スタジオでの音抜け対策はこれだ!アンプに傾斜をつけモニタリングがし易くなります。マイクスタンドのブームを取り付け可能な3/8インチ仕様のアダプター付。
実際にライブで使ってみた感想
私は普段、Roland JC-40やFender Blues Juniorなどのコンボアンプを使用しています。
これらのアンプをK&M 28130に載せてみたところ、自分の音が非常に聴きやすくなりました。
リハーサルでも本番でも、今まで埋もれていた高音域がクリアに聞こえてきて、アンプのポテンシャルがちゃんと発揮されている感じがしました。
音量を無理に上げなくても、バンドの中でギターの音がしっかり前に出てくるようになり、ボーカルやキーボードの邪魔にならず、全体のバランスも改善されました。
「音の向き」を変えるだけで大きな違い
音作りというと、EQやエフェクター、アンプの設定に意識が向きがちですが、「音がどこに向かって出ているか」もとても重要です。
スピーカーを上向きにして耳の方向に向けるだけで、音の通り方が大きく変わります。
K&M 28130は、まさにそのための道具。高価な機材に頼らなくても、音の方向と高さを少し変えるだけで、見違えるような効果を感じられます。
スタジオやライブハウスでの使い勝手
このスタンドはコンパクトに折りたためるので、車でも電車でも持ち運びしやすく、使い勝手がとても良いです。
現場でセッティングもすぐにでき、安定感も抜群。狭いスペースでもしっかり固定できるので、安心して使えます。
派手さはありませんが、機材の中でも「なくては困る存在」になりました。
K&M 28130のおすすめポイント
あらためて、このスタンドの良いところをまとめてみます。
– スピーカーの向きを調整できる
– 床の反射や吸音の影響を受けにくい
– 自分にもバンドにも観客にも、音が届きやすくなる
– シンプルで目立たず、ステージにもなじむ
– 持ち運びも楽で、日常使いしやすい
音抜けが悪いと感じている方にとって、これはとても効果的な改善策になります。

気をつけたい点・デメリットは?
大きな不満はありませんが、使う上での注意点もいくつかあります。
– JC-120のような大型アンプには少し不向きかもしれません(サイズ・重量的に)
– 折りたたんでもそれなりに長さがあるため、ギグバッグなどには入りません
– 使用中に足元のスペースが少し狭く感じることがあります(特に小さいステージ)
とはいえ、どれも大きな欠点ではなく、少し工夫すれば解決できる範囲です。
まとめ:音が届かない悩みに、かなり有効
「自分には音が聴こえないのに、バンドからはうるさいと言われる」
そんな矛盾に悩まされていた頃、このK&Mスタンドが解決のヒントをくれました。
音の高さと向きを変えるだけで、演奏中のストレスがぐっと減り、自分の音をしっかりコントロールできるようになります。
ギターの音抜けに悩んでいる方には、ぜひ一度試してほしいアイテムです。
機材を買い足す前に、まず“アンプの置き方”から見直してみるのも、音作りの大事な一歩かもしれません。