Xotic EP booster 新旧を比較してみた

発売より20年近く経過しながら今でも世界中の人々に愛され続けるExotic EP booster、たまたま世代の違う物を入手したので比較・解剖したいと思います。

EP boosterとは

EP boosterは、テープエコー、エコープレックスのプリアンプ効果をシミュレートしたブースターで、エリック・ジョンソンが愛用している事でも有名。 黒とシルバー2色でシンプルなデザインのボディは、持つとずっしり重厚感があり、ライブなどのハードワークにも耐えられます。 ポケットの中にも入る位のコンパクトなボディながらも、原音を損なうことなくパワーのあるサウンドを生み出します。音色はどちらかというと中域が豊かで温かみのあるサウンドで、クリーンな音が損なわれる事なく音に厚みがでて、チューブアンプの粘りを強くしたような感覚です。 オーバードライブとは違って歪みが強いわけではないので、どちらかというとクリーントーンに太さや厚みを出したい時に使います。とはいえ、つまみをMAXに回すとそれなりに歪みます。20dB持ち上がりますからね。ライブでは前段に接続して常にONにして使っている人も多いようす。大きな効果は無いけれど、その後の音作りの大事な基礎にあたる感じ。料理だと塩ですかね。 と、ここまではネットにも載っている情報かもしれませんが、製造年によってサウンドが違うのかを検証していきたいと思います。

EP booster新旧比較

左側のシリアルが35** で右側が631**。左側は初期ロットと言っていいのではないだろうか。ネットで調べたがシリアルで年式や回路の違いが分かるようではなさそうなので、便宜上シリアルの若い方(左側)を前期型、シリアルの数が多い方を右側を後期型と呼ぶことにする。 Xotic EP booster パッと見で見た目の違いはほとんど無い。ボディの質感は旧型の方が金属っぽいです。コネクタ部分の金属のくすみやボリュームのつまみのくすみがありますが、経年劣化したからでしょうか。スイッチの押した感じやストロークは変わらない。   Xotic EP Booster 横からの方がくすみの違いが分かる。筐体の質感が違うのも分かる。   中を開けてみる。電池が違った。golden powerを選ぶのは音へのこだわりの証。後期型はオリジナルパッケージ会社が大きくなったという事か。いや、ある意味コストカットか。 Xotic EP Booster   シールドもしっかりされている。   後期型にはフットスイッチに基盤が追加されています。回路を全て比較したわけではないが、SNが向上した理由の一つなのではないかと推測。   Xotic EP BoosterXotic EP Booster
音はどうか。弾き比べてみた所、明らかにサウンドが違った。
前期型は、Youtubeなどで聞く通りの中域の甘ったるさや豊かさがあるサウンド。レスポールやストラトのリアピックアップを真空管アンプで鳴らす場合に、もってこいのサウンドだ。
一方、後期型の方がSN比が高くクリーンでHi-fiな印象を受けるが、EP Booster独特の中域の甘ったるさや豊かさが感じない。まずはこいつでブーストして、ひずみや音作りは後のエフェクターに任せるというのであれば音の癖は無い方がいい。
用途や好みの違いによるものである。筆者はエフェクターで音作りをしないので前期の方を好む。ブースターにSNや明確なサウンドを求めるならほかにも良いブースターがあるというのもある。

結論

やはり、年代によってサウンドのキャラクターが違う。設計回路は変わっていないようだが、基盤や部品の違い、コストのかけ方などで音が違うのが良く分かった。
全般的に言える事だが、時代とともに録音技術が上がり、音楽の志向が変化するにつれてサウンドの傾向も変わってくるのではないかと言える。楽器の場合、いつの時代も昔の物の方が良い場合の方が多い。(単にコストダウンという事ではないことを願う)

EP booster仕様

外部寸法(縦/幅/高):3.5” x 1.5” x 1.5” (89mm x 38mm x 38mm:ノブを除く) 重量:0.57lbs (260g) 消費電流:9VDC/5mA 内蔵バッテリー:006P (9V) x 1 電源アダプター(別売) 9VDC-18VDC,レギュレーティッド推奨 トゥルーバイパス・スイッチング 入力インピーダンス:1M ohm 出力インピーダンス:1K ohm  

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この記事を書いた人

かつて「伝説の四代目」と呼ばれた。
「モテたい」――そんな単純かつ純粋な理由で手にしたロックギター。
ギター部の片隅でコードFに心を折られながら文化祭のステージでは教室の窓を震わせた。

あれから20年。スコッチウィスキーを片手に、アコースティックギターを優しく奏でる日々。これからギターを始める者たちへの「ヒント」を届ける。
かつての自分と同じように、音に憧れ、つまずき、そしてまた立ち上がろうとする誰かのために――。

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