低音が鳴らないものは「ボコーン」「ボワーン」といった感じで音が籠って輪郭はっきりしない音です。音抜けが良いと「ビシーン」と濁りの少ない音が出ます。
高域の「シャリ」というのは、低音と同じく音がはっきり前に出て、瞬発力のある音です。多くのアコースティックギターの弦は金属でできていて、弦の接点であるフレットが金属なので、金属と金属が接触するので「シャリ」よりも「ジャリ」っといった音がします。
「良く鳴る」と似た言葉で、ビンテージギターを代表とする、こなれた感じの「乾いた音」というのもあります。木が乾いているという表現で、実際に乾いているかどうかは別の話。
乾いた音というのは、輪ゴムを思いっきりひっぱって空のテッィシュ箱を叩いてみると分かります。乾いた空のティッシュ箱は「パッコーーーン」と響きますが、少しティッシュ箱を湿らせると「ポコン」と言った音になります。
余談ですが、「乾いた音」イコール「良く鳴る」ではありません。乾いた音は良く鳴るように聞こえますが、良く鳴るギターだからといって乾いた音ではない場合があります。
最近のギターがそうなのですが、安くてもよく鳴るもののあります。しかし、乾いた音がしません。乾いた音は年季がでないとでませんし、1960年代までのように数百年も乾燥させた木材に敵うはずがありません。でも、ギター制作の技術が上がり、良く鳴るギターは増えてきていると思います。
話を戻します。「良く鳴る」というのは、低音がズシンズシンと腹に響き、耳を刺激する直線的な高域で、ロックミュージックやブラックミュージックなどのカラッとして元気の良いサウンドの象徴で、こういう音が好まれているということです。
別の記事でも書きましたが、「鳴るギター」イコール「良いギター」とは限りません。鳴るギターはコードストロークをガンガン弾く場合は向いていますが、しっとりと弾く場合やアルペジオなどで高音響きを美しく聞かせる演奏には合いません。
鳴る場合はアタック成分が強い方向のギターなので、サスティーンの余韻を響かせる事に向いていない場合があります。もちろん、すべてのバランスが良いギターもありますが、「鳴ってるし響きも良い」というギターは素人には手が届かない値段です。
アコースティック・ギターには「胴鳴り」と「箱鳴り」があます。
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