では、「出来が良いギター」とはどういうものか。
・音が良い
・弾きやすい
・見た目が美しい
一般的にこの3つの条件が揃っていれば出来が良いギターと呼べるのではないかと思う。もちろん、人それぞれの価値観によって違う。プレーヤーであれば、音や演奏性にこだわるが、コレクターにとっては見た目や希少性の方が大事だったりする。
筆者はどちらかというとプレーヤーなのでヴィンテージギターは、音を追及している。音が良ければ弾きやすくて見た目がいいはずだ(と勝手に思っている)。
ところで、「音が良い」というのは抽象的な表現である。
音には、音程、音階、音量、音質、音色といった多くの意味が含まれる。音がいいというのは主にこれらの音の要素が平均より優れている事ではないかと思う。
レスポールに関していえば、この中で「音色」を重要視する人が多いようだ。音色がずば抜けて良ければあとはご愛敬みたいな人も多い。そもそも、エレキギターは原理的に音程(ピッチ)が正しく取れるものでは無い。子供にクラシックを学ばせたい親は、子供にエレキギターを触らせないという話がある。音痴になるからだ。レスポールはロックやジャズ、ブルースなどで使われるので、音程よりもビートやハートの方が大事かもしれない。音質や音量はエレキギターの場合、エフェクターの技術でなんとかカバーできるだろう。
音は、周波数、アタック(音の立ち上がり)、サスティーン(音の伸び)などの成分に、音程や音量が合わされて音となる。一般的なギターの場合は、弦をピックや指ではじくときに音が生じ、ギター本体の振動が加わってギターの音になる。エレキギターの場合は、これに加えて、ピックアップで金属弦の磁性を拾い、アンプで増幅されて音になる。
正直言うと、弦とピックとピックアップがあれば実用に耐える音が出る。ヤマハのサイレントギターという胴体が無いエレキギターもあり、クリアでHiFi的(悪く言うと人工的)な音がする。それを良い音という人もいる。
レスポールで音が良いというものはそこではない。良い響きを持つ木材を重ね合わせて、人工的ではなく自然の物から生まれる音をだしているところが決定的に違う。レスポールを使う人は音程よりもビートやハートと言ったが、レスポールの「良い音」というのは、自然から生まれる、倍音やゆらぎといった人の感性(=ハート)に共鳴する音色の事を言うのではないかと思う。
話は戻り、「ヴィンテージ=音が良いギター」とされるのは何故か。色々な都市伝説があるので代表的な物を5つにまとめてみた。
・使っている木材が違う説 (材そのものや乾燥のさせかたの違い)
・工法や作り込みが違う説 (手作りvs大量量産)
・接着剤が違う説 (ニカワvs人工ボンド)
・弾きこまれている説 (エージングなど)
・経年変化による説 (乾燥や磁性の劣化)
ほかにも、「そもそも都市伝説だけで実はウソ」であるとか、「楽器屋が高く売りたい為の文句」だとか、「ギブソンというブランドやスターモデルというネームバリューに騙されているだけ」という否定的な意見もある。人は思い込みや勘違いの生き物なので、あながち間違いではないが、本当に良いギターに巡り合った事が無いか、そもそも価値が共有できない人なのではないかと思っている(いや、そう思いたいのかも)。かくいう私もリアルビンテージを何本も弾いてきた訳ではないし、そういう人達がブログをやってるのを見たことが無いので核心はネットに転がっていないだろう。
本当の所はどうなのか?
実は、筆者も都市伝説や楽器屋に騙されているのか?
筆者は一度疑問に持つと検証をしないと気が済まない性格である。本当に音が良いギターはどういうものなのか、ヴィンテージギターは何が良いのか、追及の旅は続くのである。
ギターを始めたい・もっと上手くなりたい方へ
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