エレキ・アコースティックギターの弦を長持ちさせる7つの方法

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ギターの弦はなぜ劣化するのか

ギターの弦は消耗品です。張りたての弦はピカピカで音も澄んでいますが、弾いても弾かなくてもあっという間に劣化してしまいます。弦が劣化する主な原因は手の汗や皮脂です。演奏中に弦に付着した油分が酸化を促進し、弦の表面が腐食していきます。

また、弦は張った状態で常にテンションがかかっているため、金属疲労による劣化も進みます。湿度の高い環境ではさらに錆びやすくなり、音のブライト感が失われてこもったサウンドになってしまいます。

弦を交換するとなると、1本数百円、セットで千円近くするので頻繁に替えるのは経済的ではありません。今回は、サウンドにもお財布にも優しい「ギターの弦を長持ちさせる7つの方法」をお知らせしたいと思います。

弦を長持ちさせる7つの方法

1. 演奏を終えたら軽く拭く

ギターを弾くと弦に手の脂や皮脂が付着します。弾き終わったら乾いたクロスで軽く拭くだけでOKです。これなら、お金も手間もかかりません。これだけの事なのにやらない人がほとんどです。

なぜ効果があるのか:弦の腐食は皮脂や汗に含まれる塩分・酸が原因です。弾き終わった直後に拭き取ることで、これらの成分が弦に長時間留まるのを防ぎ、酸化の進行を大幅に遅らせることができます。毎回の習慣にするだけで、弦の寿命は体感で1.5倍ほど延びます。ギターを拭くだけで愛着も湧きますよ。

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2. ストリングクリーナーを使う(オイル/グリス系)

オイルを塗ると弦の持ちが違います。汚れも落ちます。塗った後は弦が少し輝き、滑りも良くなり、弦が少し軽くなった気がします。

なぜ効果があるのか:オイルが弦の表面に薄い保護膜を形成し、空気中の水分や指の油分が直接弦に触れるのを防ぎます。特にプレーン弦(1〜3弦)は巻き弦に比べてコーティングがないため、オイルによる保護効果が顕著です。塗りすぎるとフレットや指板に悪影響が出る場合があるので、薄く塗るのがポイントです。

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3. ストリングクリーナーを使う(弦の裏側を拭く)

目を凝らすと弦の裏側(指板側)に脂のようなものが付着しています。一般のクロスでは弦の表側しか拭けませんが、ギター弦専用のクリーナーを使うと、弦の裏側を拭く事ができます。1回すーっと滑らせるだけでいいので簡単です。

なぜ効果があるのか:弦の裏側は指板との摩擦や押弦時の汗が溜まりやすい場所です。表面だけ拭いても裏側に汚れが残っていると、そこから腐食が広がります。専用クリーナーで弦を360度きれいにすることで、見落としがちな汚れまで除去でき、弦の劣化を均一に防げます。

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4. 長く弾かないときは弦をゆるめておく

弦を張った状態では少しずつ伸びていきます。細い弦は切れやすくなったり、太い弦は芯線のバランスが崩れたりします。少しの手間で弦を長持ちさせる事ができるのでおすすめです。

なぜ効果があるのか:弦には常に数十kgのテンションがかかっています。この張力が長期間かかり続けると金属疲労が蓄積し、弦が伸びきってチューニングが不安定になったり、音にハリがなくなったりします。半音〜1音程度緩めるだけでもテンションが大幅に減り、弦の金属疲労を軽減できます。ただし、頻繁に弾く場合は毎回緩めると逆にネックへの負担になるため、1週間以上弾かないときに緩めるのが良いでしょう。

5. 長持ちする弦(コーティング弦)を使う

長持ちする弦は「エリクサー」が有名です。エリクサーは特殊なポリマーコーティングにより、油分や汚れから弦を守り、腐食を防止します。一度試すとほかの弦に戻れなくなるかもしれません。

コーティング弦と通常弦の比較:通常の弦の寿命が2〜4週間程度なのに対し、エリクサーなどのコーティング弦は2〜3ヶ月持つと言われています。価格は通常弦の2〜3倍ですが、交換頻度を考えるとトータルコストは同等かむしろ安くなります。ただし、コーティングにより若干音の立ち上がりやブライト感が異なるため、好みが分かれる部分でもあります。最近ではDADDARIOのXTシリーズなど、コーティングの薄い製品も増えており、ノンコーティングに近い手触りと音色を実現しています。

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6. 消耗の早い弦だけを交換する

長持ちさせる方法とは少し違いますが、消耗した弦や切れた弦だけを変えるという考え方もあります。消耗する弦は毎回同じという方は、バラ売りの弦を試してみてください。6本売りの弦よりは少し高いですが、長い目で見ると経済的です。

なぜ効果があるのか:エレキギターでは1弦と2弦のプレーン弦が最も切れやすく、アコースティックギターでも3弦(プレーン弦の場合)が消耗しやすい傾向があります。全弦交換だと1セット分の費用がかかりますが、消耗した弦だけをバラで購入すれば、必要な分だけの出費で済みます。また、まだ使える弦を無駄にしなくて済むという利点もあります。

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7. 使用する前に弦を煮沸させる

使用する前に弦を鍋などに入れて一度煮立たせる事で弦が柔らかくなり長持ちすると言われています。ただし、これについては明確な根拠がありません。都市伝説かもしれません。

補足:煮沸による効果は科学的に証明されていません。一説では、煮沸することで弦に付着した油分や汚れが落ち、新品に近い状態に戻るとも言われていますが、ベース弦のように太い巻き弦では多少効果を感じる場合があるものの、ギターの細い弦ではほとんど効果がないという意見が大勢です。試す場合は自己責任で行いましょう。

弦を長持ちさせるためのまとめ

7つの方法をご紹介しましたが、最も効果が高く簡単なのは「演奏後に弦を拭く」ことです。これだけで弦の寿命は大きく変わります。さらにストリングクリーナーを併用すれば、より効果的です。

弦を長持ちさせるには手間やお金が少しかかるかもしれませんが、長い目で見ると節約になります。何より、良い状態の弦で演奏するとサウンドが格段に良くなりますので、ぜひ今日から試してみてください。

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この記事を書いた人

かつて「伝説の四代目」と呼ばれた。
「モテたい」――そんな単純かつ純粋な理由で手にしたロックギター。
ギター部の片隅でコードFに心を折られながら文化祭のステージでは教室の窓を震わせた。

あれから20年。スコッチウィスキーを片手に、アコースティックギターを優しく奏でる日々。これからギターを始める者たちへの「ヒント」を届ける。
かつての自分と同じように、音に憧れ、つまずき、そしてまた立ち上がろうとする誰かのために――。

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